遊びで学ぼう!家庭でできる楽しい数の学習法4ステップ

「うちの子、数字をなかなか覚えられない…」「どうやって数の概念を教えたらいいの?」 こんなお悩みを持つご両親は多いのではないでしょうか?
幼児期の子どもにとって、数字はまだ抽象的な概念です。しかし、身近な遊びや生活の中で楽しく学ぶことで、自然と理解が深まります。
本記事では、「数字を覚える前に必要な力」「家庭でできる!数の学習ステップ」「家庭でできる !数の学習を促すおすすめの遊び」という3つの視点から、子どもが数字に親しみ、楽しく学べる方法を紹介します。

うちのこ、まだ数が数えられないけど、このままで大丈夫なのかな。何かいい遊びはないかしら?

数を数えたり、数の意味を理解するために、親子で楽しく取り組める遊びを具体的に紹介しますね。
数字を覚える前に身につけたい力
物を分類する力(大小・多い少ないを区別)
数の概念を理解する前に、子どもが「分類する力」を身につけていきましょう。
例えば、おもちゃを「大きいもの・小さいもの」に分けたり、「赤い積み木・青い積み木」と色ごとに分類したりする遊びを取り入れると、ものを区別する力が育ちます。そして、この経験を積むことで、「多い・少ない」などの数や量に関する概念の理解につながってきます。
並べる力(順序やパターンを認識)
数を理解するためには、ものを順序立てて並べる力も重要です。「小さいものから大きいものへ順番に並べる」「同じ色や形を交互に置く」などの遊びを通じて、パターンを認識する力を養っていけると良いです。
例えば、レゴやブロックを色ごとに交互に並べたり、マグネットを小さい順に並べて貼ったりしていくことも、数の学習につながる重要な力になります。
1対1対応の力(1つの物に1つの数を対応させる)
幼児が数を正しく数えるためには、「1対1対応」の感覚を身につけていきましょう。これは、1つの物と1つの数を正しく結びつける能力です。
例えば、階段を1段ずつ上がりながら「1、2、3…」と数えることで、1つの数字に1つという概念が定着しやすくなります。また、お人形遊びで「1人に1枚ずつお皿を配る」といった活動も、1対1対応を学ぶよい機会になります。

ここからは、具体的な数の学習方法についてお伝えしていきますね!
数学習における2つの意味
数字が分かるようになった!ということには、以下の2つの意味があります。
1.数唱(1から順番に数えられる)ができること
2.数の概念が分かること
どちらもできる、分かるようになると、日々生活しやすくなります。これら2つができるようになる工夫について紹介していきます。
家庭でできる!数の学習4ステップ
1.まずは数に親しもう
- 3.2.1とカウントダウン後にお子さんをこちょこちょする
- お子さんの好きな遊び(例えばだっこしてぐるぐるあそび)をママパパが数えながら10回やってあげる
2.数唱ができるようになろう
まずは数唱ができることから始めましょう。
数唱とは、1から順番に数字を言うことです。最初は丸暗記で大丈夫です。
- 1~10まで言えるようになろう!
10数えたらお片付けしよう、と一緒に数える
お風呂で親子一緒に20数えてから出る
階段を「1.2.3」といいながら登ったり降りたりする - 10以上言えるようにだんだん伸ばしていこう

3.数字の形と音(数唱)を結びつけよう
「1」を「いち」、「2」を「に」と読むことができるように、日々の生活の中で数字を読む機会を作っていきましょう。
- ショッピングモールやマンションのエレベーターのボタンお子さんに押してもらう
- お散歩時に数字見つけゲームをする。読めなくても数字を見つけたらOK。見つけた数字をママパパが読んであげましょう。

4.数の意味(概念)を知ろう
数字の形と音、そして意味(概念)が結びついて初めて数の学習が成立します。数の概念を知ることが最終段階となります。
- 数唱と指を対応させよう
並べたお菓子やカードを1つずつ指さしして、「1」「2」「3」と数えましょう。「1」で1つのもの、「2」でもう1つのもの、というふうに対応していく力を養いましょう。
車やバスの中から「赤い車を3台見つけよう!」とママパパの指を出しながら見つけてみる遊びはどうでしょうか。
「赤い車は1.2.3台、トラックは2台だったね」等をママパパと一緒に繰り返しやってみましょう。指を使って数えていくことで、概念形成を手助けできるのでおすすめです。まずは、2まで、2までが分かるようになったら3まで、というふうにステップを踏みましょう。 - お手伝いで取り入れよう
好きなおやつを「3個ずつ」配る
コップを3個もってきて
洗濯ばさみ4個ちょうだい
家庭でできる!数の学習を促すおすすめの遊び
数の形と音を結び付けるおすすめ玩具&遊び
■トーマス10まで数えて
【あそびかた】数字好きなお子さんにもおすすめ
・お子さんの大好きなきかんしゃトーマスです。
・数の概念の基礎となる「数と数字の対応」、「順序数」などを遊びながら学ぶことができます。
・数だけでなく、貨車と同じ色の動物を乗せることで、色の認識を育むことができます。
■公文くろくまくんの10までかぞえてバス
【あそびかた】
・バスにボールを乗せたり、取ったりします。
・何個乗っているかを、音声で教えてくれます。
・バスを動かすと、楽しいサウンドが流れます。
※ボールを乗せると数を教えてくれるので、遊びながら数への興味を育みます。
※ボールを乗せたり取ったりする遊びのなかで、1から10までの数にくり返しふれ、数への興味を育くむことができます。
■トランプ(神経衰弱をしよう!)
・まずは、5または10までのカードで遊ぶことをおすすめします。(11〜13は抜かします)
・最初にトランプで遊ぶときには、少し大きめのトランプがオススメです。大きすぎるものは小さいお子さんには逆に見にくくなるので、オススメできません。2倍くらいがいいかなあと。
数の概念を育てる遊び
■トランプ「おおきい方が勝ち」ゲーム
【あそびかた】最初は2人で始めるのをオススメします。
・トランプを配ります。まずは5まで、または10までのトランプのみで行うといいですよ。
・「いっせーのせ」で持っているトランプの中から1枚、同時にトランプを出します。
・出されたトランプの中で一番大きい数を出した人が、トランプをもらえます。
・最後にたくさんのトランプを持っている人が勝ち
※少し大きめのトランプが分かりやすくていいと思います。大きすぎるものは小さいお子さんが逆に見にくくなるのでおすすめできません。
■すごろく
すごろくは、サイコロの目の数を数えてコマを進めていくことで、数の読み方と概念が自然と結びつくので、とってもオススメです。
市販のすごろくは、初めてのすごろくにしてはゴールまで長いものが多く、途中の司令も複雑なのでおすすめのものが見つけにくいです。
下記の「ねことねずみの大レース」すごろくは、ちょっとお高いですが、ルールも簡単で見た目も楽しく数字も学べておすすめです。猫が追いかけてくるスリルもあり、大人も一緒に楽しめます。
■ボーリングあそび
倒れたピンの数をお子さんと一緒に数える、倒れたピンの数を表に書いていくことで数学習ができます。
※上記の遊びは、こちらでも紹介していますので、参考にしてください。

Q&Aセクション
Q1. 子どもが数字に興味を示さない場合はどうすればいい?
A. 無理に教えようとせず、日常の遊びの中で自然に数に触れる機会を増やしましょう。まずは、お風呂の中で10まで数える、階段を上がるときに「1.2.3」と一緒に数えてみたりすることをオススメします。
Q2. 何歳くらいから数字の学習を始めるべき?
A. 個人差はありますが、2〜3歳頃から数に親しむ遊びを取り入れるとよいでしょう。本格的に数字を理解するのは4〜5歳頃が多いですが、焦らず楽しく遊びの中に取り入れていきましょう。
Q3. ひらがなを覚えていない子でも数字は学べる?
A. もちろん可能です! ひらがなの前に数字がわかるようになることが多いので、数字から始めることはオススメです。

幼児の数の学習は遊びや日常生活の中で楽しくやっていきましょう!
お子さんが「数字っておもしろい!」と感じられる環境を作っていけるといいですね!