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ことばの発達を促す!考える力を育む!おすすめ絵本「大ピンチずかん」シリーズの紹介

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  子どもたちは日常生活の中でさまざまな困った事態「ピンチ」に直面します。そんなときにどう対処すればよいのか、楽しく学べる絵本が「大ピンチずかん」です。絵本を楽しみながらお子さんの考える力、ことばの力を伸ばしていくことができます。
 本記事では、「大ピンチ」に遭遇する男の子の経験を通して、困難への対処方法、ことばの発達を促す活用方法、発達障害のお子さんにもおすすめする理由をご紹介します。

ST「こん」
ST「こん」

 とってもおすすめの絵本「大ピンチずかん」シリーズをぜひ紹介させてください!

絵本「大ピンチずかん」ってどんな本?

「大ピンチずかん」は、子どもが日常で遭遇する困った場面をユーモラスに描きながら、解決のヒントを学べる絵本です。例えば、
・お友だちとケンカしちゃった!
・靴のひもがほどけたけど結べない!
・おつかいに行ったらお金が足りなかった! など、
 身近なシチュエーションをわかりやすく解説してくれます。
 この絵本の魅力は、単にピンチを紹介するだけでなく、それを乗り越える力、対応方法について伝えてくれています。主人公の男の子が「ピンチ」に遭遇する経験を通して、困ったときにどうするべきか親子で話し合い、子どもの考える力やことばの力を育むことができます。
 大好評の絵本なので、近日「大ピンチずかん3」が発売予定です。私もとっても楽しみにしています。

絵本「大ピンチずかん」を使ってことばの発達を促そう

 この絵本は、ただ読み進んでいくだけではなく、親子で一緒に会話をしながら楽しむことで、子どものことばの発達を促すことができます。

絵を見ながら質問してみよう

「どんなピンチにあっているのかな?」 「もし◯◯ちゃんだったら、どうする?」 「ほかにどんな方法があるかな?」
 こんなふうに質問を投げかけることで、子どもは自分の頭で考え、ことばで表現する力を育むことができます。

絵本に出てくるピンチと同じピンチの経験を話そう

「髪の毛を洗っていてシャワーがとれない」「犬のうんちをふんじゃった」など、絵本に出てくる「ピンチ」の中に実際に子どもが経験したことのある「ピンチ」が出てきた場合は、「靴にうんちがついて臭かったよね。それでどうしたっけ?」等、対応方法について、子ども自身が考えて、言語化できるように導きましょう。

子どもやママパパが実際に経験したピンチを話し合おう

「今日、ピンチだったことあった?」 「どうやって解決したの?」
「ママのピンチは◯◯だったよ。びっくりしたけど、◯◯したら大丈夫だったよ。」
 子ども自身の日常のピンチを振り返ることで、子どもが自らの経験から学び、ことばでで説明する力がついていきます。また、ママパパのピンチを聞くことで、経験のないピンチを知り、イメージを広げ、対応力の幅も広がってきます。

発達障害のお子さんにもおすすめです!

 発達障害を持つお子さんの中には、トラブルの対処法がわからず困ってしまうことがあります。「大ピンチずかん」は、そんなお子さんにとっても役立つ絵本です。

視覚的に学べる

 発達障害のあるお子さんは、ことばだけでの説明よりも、絵を見て理解するほうが得意なことが多いです。この絵本は、わかりやすいイラストで状況を説明しているため、視覚的に学ぶことができます。

具体的な対処法が学べる

「こんなときはこうすればいい」という具体的な方法が描かれていること、さらなるピンチが起こりやすい状況なども知ることができるので、実際の生活場面で応用することができます。

主人公の失敗であれば受け入れられる

 失敗やピンチなど、通常ではない出来事が起こることを恐れているお子さん、さらに実際にピンチに合うとどうすればいいか分からず固まってしまう、動けなくなってしまうお子さんはとても多いです。
 そんなお子さんは、失敗を恐れて経験を広げていくことが難しいことが多いのですが、絵本の中の男の子が「ピンチ」になる状況は受け入れてくれます。むしろ客観的に捉えて対応方法を冷静に考える事ができる場合が多いです。
 親子で一緒に読みながら、失敗したって大丈夫なんだ!みんないっぱいピンチに合っているんだ!という状況をお子さん自身が理解すること。これが一番のがおすすめポイントです。さらに、この絵本をきっかけにお子さんの困りごとを話し合い、対応方法を親子で一緒に考えていくきっかけにできるといいですね。


Q&Aコーナー

Q1: 何歳くらいの子どもにおすすめですか?

A1: 生活の中で、ことばでのやりとりができるようになったお子さんにおすすめです。ことばの発達段階としては、3歳ぐらいから楽しめます。小学校低学年でも十分楽しめます。主人公の男の子は小学校低学年の設定です。親子で一緒に読むことで、より効果的に学ぶことができます。

Q2: どんな子どもに向いていますか?

A2: ことばの発達を促したいお子さんや、ピンチの対処が苦手なお子さんに特に役立ちます。また、発達障害等の特性のあるお子さんにもおすすめです。

Q3: 他の絵本とどう違うの?

A3: 「大ピンチずかん」は、子どもが実際に直面する困った場面をテーマにしており、具体的な解決策が示されている点が特徴です。

Q4: どのように読み聞かせすればいいですか?

A4: 絵を見ながら「これはどんなピンチ?」「どうすればいい?」と子どもと一緒に考えながら読むのが効果的です。

まとめ

 絵本「大ピンチずかん」は、子どもが日常で直面する困った場面を楽しく学べる絵本です。親子で会話しながら読むことで、ことばの発達を促し、ピンチに対応する力を育むことができます。また、特性のあるお子さんにとっても、視覚的に学べる点や具体的な対処法が学べる点でとってもおすすめの絵本です。
 ぜひ、この絵本を活用して、お子さんと一緒に「ピンチに対応する力」を楽しく身につけ、さらにことばの力も伸ばして行きましょう。

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小学館「大ピンチずかん」鈴木のりたけ

 日常で起こるピンチを楽しく分かりやすく知ることができます。お子さんが困った事態に遭遇した時の対処方法を知るとともに、自分だけじゃないし失敗したって大丈夫!と自分で色々挑戦してみよう!と思えるすばらしい絵本です。
 ことばの発達も促すことができますよ。

ABOUT ME
管理人(こん)
管理人(こん)
現役言語聴覚士(ST)
療育センターで10年以上年言語聴覚士(ST)として働いていた経験があります。現在は、フリーのSTとして児童発達支援分野で働いています。子育て中のママパパの力になれるよう、ことばの育ちを促す情報を発信していきます。おすすめの遊びや関わり方、玩具、絵本など最新のものからロングセラーのものまで紹介していきます。
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